■欠損修復(補綴)の治療および検査
■ティッシュコンディショニング
現在使用している義歯が不適合で、修正あるいは再生が必要な場合にその患者さんの顎堤粘膜に生じている異常を調整したり改善したりする為に行う処置です現在使用している義歯床の粘膜面に粘弾性の性質を備えたゴム質材料(ティッシュコンディショナー)を用いて調整を行う粘膜改善の後、義歯床の粘膜面の修正(床裏装法など)あるいは新たに義歯を作製する
■チェックバイト検査
患者さんの 顎の運動を咬合器にトランスファーするために行う検査。まず、患者さんの頭蓋と上顎(歯列・顎堤)との位置関係を咬合器に移すためにフェイスボウ(顎弓)を用いる。次に上下関係のトランスファーに移る。咬頭嵌合位(中心位)、前方位、側方位での上下顎関係の記録を採得する。その記録をもとに、上下顎模型を付着した半調節性咬合器の顆路傾斜角度などを設定する。
■ゴシックアーチ描記法(GoA)
咬合採得時に水平的顎位を決めるためにゴシックアーチトレーサーを用いる。前後左右の顎運動からゴシックアーチを描記させる方法は、描記されたものを直接見ることによって、顎運動の滑らかさや癖、顎関節の異常などが読みとれる。さらに、水平的な顎関係は精密さを要求されるが、この方法によれば精度の高い咬合採得ができる。
■リマウント
義歯の重合による誤差や間接法に関連する誤差を補正する目的で、咬合器に完成義歯を再付着して調整を行う処置。義歯の埋没・重合作業によって、床用レジン(合成樹脂)の重合収縮や石膏の膨張収縮、人工歯の位置のずれなど、誤差が生じるまた、咬合採得や咬合器操作などの一連の操作でも誤差が生じる。それら諸々の誤差を口腔内の咬合調整だけに頼ると、正確性を失うばかりか客観性に乏しく、治療時間と患者さんの疲労や苦痛とが重なるので、負担を減ずるためにもリマウントによる調整が必要な症例は多い。